惜しくも昨年の9月に亡くなった”ワンガリー・マータイ”さん。
ケニアの環境保護活動家であり、2004年にはノーベル平和賞を受賞。
彼女が2005年に日本に来日した際に、深く感銘を受けた言葉が、
「モッタイナイ!」 である。
環境活動の3R=Reduce(ゴミ削減) + Reuse(再利用) + Recycle(再資源化)
を一言で表せるだけでなく、かけがえのない地球資源に対する、
Respect(尊敬の念)が込められている事に感激し、
その後、環境を守る世界共通語として広めることを提唱しました。
今日生きることで精一杯のケニアでは、
数十年後の未来のこと、ましてや環境問題を真剣に考える人は滅多にいません。
そう言った意味で、彼女の考え、活動には私自身深い感銘を受けたものです。
ケニアのマーケットに行くと、あちこちに捨ててある”スクマウィキ(ケール)の茎”
ケニア人は「固い」という理由だけで、この部分を捨てる。
何とか食べれることを示すため、
スクマウィキケーキを作ってみたり、
ケニア人の定番料理(チャパティと豆煮)に混ぜて紹介してみたり・・・
他にも食べ残しの多さや、無駄な燃料の使い方など、
モッタイナイと思う場面があちらこちらに・・・
何とかこのモッタイナイ精神をケニアに広めるめく、
試行錯誤をしてきた。
今回、オカンジャで給食を開始したことに伴い、
このモッタイナイ精神を何とか生徒たちにも伝えようと考えついた末の策が、
絵コンペの開催。
以前環境教育隊員として活動していた同期が、
感性に訴える教育方法として、生徒たちに絵を描かせる方法を用いていたのを私も参考にした。
最終的にその絵を学校の壁にペンキで描く予定です!
それ以前に健康教育についての授業も行なっていたため、
テーマはモッタイナイだけでなく、
健康に暮らすために必要なことや、いかに私たちの資源、環境を保護できるか。
何とも幅広いお題になってしまったが、
早速絵コンペ開始~!
この絵最高やろー?とウィンク頂きました。
ケニアでは学歴重視の教育のため、
美術や体育などはテストに含まれないという理由で重視されず、
他の教科に置き換えられてしまいます。
楽しそうに絵を描く生徒たちですが、
やはり詰め込み教育の影響なのか、同じ絵を描く子、
私からみて発想の乏しいものが多いような感じでした。
感性を育てる教育はケニアではなかなか難しいですが、
詰め込み教育では得られない、想像力や感性をもっともっと養って、
視野を広げて欲しいと願うばかり・・・。
さて、6,7年生対象に行なった絵コンペ。
最終選考等には日本の皆様にも選んでいただきたいと思っています。
どーぞお楽しみに。