2011年10月24日月曜日

元気な男の子です

御めでたい報告は続くもので、本日2頭目の羊babyが産まれました!

黒字に白の模様がボディに入った、何ともかわいい男の子です。



名前何にしましょうか?

いい案がありましたら、ご一報下さい。




毎週月曜日、ニワトリグループはミーティングを開く事に。

先週一週間の振り返り、現在のニワトリの様子、問題・・・。

餌の呼びかけをもっと促す事、2羽のニワトリが何らかの病気に罹っている可能性がある為、

治療してもらう必要があるのではないか・・・。

リーダーのフレドリック君、きびきびとグループを仕切っていきます。

メンバーもうんうん、と頷きながら真剣に聞き入っている。


少しずつ、自分たちのプロジェクトという意識が芽生えているのではないかと実感。

↑ニワトリグループのメンバー


校舎裏に植えたスクマウィキも、順調に育っております。

2011年10月15日土曜日

産まれました。

「元気な女の子ですよ!」

待合室で不安げに待っていた父親の元に、

看護師さんが赤ちゃんを抱いて報告に来た。

そんな心境?


10月15日 深夜 無事、立派な女の子が産まれました。

バンビのような茶色いボディにくりくりの目が特徴の、かわいらしい羊babyです。



一方で、誰もが産んだのは羊レイコだと確信していました。

が、小屋を見てみると母親は羊ユミ。

(そう、私です。)


そこで浮上しできた説。

1.羊レイコはただの「デブ」ではないか?
2.お腹に何らかの疾患を抱えているのではないか?

募る不安・・・・。

そしてついに校長は、


「10月中に子供を産まなかったら、再びマーケットで売りさばこう!」

との決断を下しました。

羊レイコ、ただのデブではありませんように。

売りさばかれないよう、ただただ祈ります。






2011年10月13日木曜日

全校総出で耕せ作戦!


アフリカといえば、原色のエネルギーあふれる大地を思い浮かべる。

真っ赤な赤土の大地は、かつて奴隷時代に血を流した後だとも言い伝えられている。

しかし私の住む任地の土は、「黒」。

実家の畑を思い出す。


土はclay soil(粘土状の土)とも呼ばれ、雨が降って固まるとかっちんこっちんの土になる。

これまで畑作りにおいて、トラクター、牛たちが頑張って頑固な土壌を耕してくれた。

しかし幾度となく降る雨と、最近の干ばつで再び土が固まってしまった。


もうこうなったら・・・・



オカンジャの全校生徒総出で耕したろやないかー!!



「みんな位置に着けー!」

「耕しーー開始ーー!」


2エーカーもある畑横一列にずらりと並び、

一斉に耕し作業開始する。

何故かキーン、カキーーンという金属音が聞こえてくる。

土は想像したよりも硬く、鋼を叩いているような感覚。


赤道直下の照りつける太陽と、思ったよりも頑固な土壌にみんな大苦戦。


15分も経たないうちに、脱落者多数。

しかしその中でも、一心不乱に鍬を振りかざす彼女。

最近嫌な事でもあったのでしょうか?

彼女のストレス解消になれば幸いです。



「ん~~君~なかなかいい構えしてるね~。

そのまま腰をピュッと回してね、ピュッとね。」

と長嶋監督もうなるこの鍬構え!


飽きてくると、鍬もバットになります。


だんだんと雲行きも怪しくなり、生徒たちの疲労もピークとなったところで

本日の耕し作業終了。


続きは明日。


帰り道、久々の雨に降られ大はしゃぎの生徒たち。

乾いた大地が待ってましたとばかりに雨を吸収していく。


この雨が頑固な土をほぐしてくれる事でしょう。


2011年10月12日水曜日

this is our project!!

ケニアの子供たちは、実に従順で親や先生の言う事を良く聞きます。

目上の人の言う事は絶対で、よっぽどのわんぱくboyでも指示には忠実に従うものです。

時にそんな子供たちを利用して、先生たちは

「おい、俺の牛乳買ってこい。」

とか、「私の机の上から充電器持ってきなさい。」

などなど、生徒たちをいいように使いまくっております。

悪く言えば、パシリ??

でも彼らは嫌な顔一つせず、もうダッシュで用を済ませます。


しかし今回の栄養改善プロジェクト。

これは生徒たちが主体となって取り組むべきプロジェクトです。

ただ従順な彼らは今一つ、

自分たちでプロジェクトを形作って行く事が出来ていないように感じました。


本日、羊・ニワトリ・野菜グループを集めて、先生抜きで会議を開きました。



それぞれのグループごとにノートを用意して、


毎日の日課の内容や、どの順番で行っていけばいいのか、

問題があった場合どうやって解決したらいいのか・・・・

各グループに分かれて話し合いました。

こちらは羊グループ。

リーダーのウィルマーちゃんが毎日の日課について説明しています。


こちらはニワトリグループリーダーのフレドリック君。

ノートの使い方を説明しております。



これは今回のプロジェクトに費やした領収書一覧



野菜グループリーダーのジョージ君が、

必死に数字と睨めっこしております。

もちろんどれだけの費用が費やされたのか、

彼らが知っておく必要があります。


月曜日・火曜日・水曜日・・・・

曜日毎に生徒を3名ずつ選定し、担当を決めたようです。




その後、ニワトリグループリーダーのフレドリック君と、

ニワトリ飼育のコストパフォーマンスについて話し合う。

餌に費用がかかりすぎている・・・。


「よし、それぞれのクラスにいってもう一度餌集めを生徒に呼びかけてみようよ!」

そう言って、勢いよく席をたちクラスを一つ一つ回り始めた。

フレドリック君:

「ニワトリの餌集めにご協力して下さい。

夕食・昼食の残り、少しでも結構です。

一番多く持ってきてくれた人には、

月の終わりにユミからビックなご褒美が貰えます!!」


イエ~~イと盛り上がる生徒たち。


「おい、聞いてねえぞフレドリック!」

と言いたいのをぐっとこらえ、

「そうだぞ、もんのすごいご褒美がもらえるからね~(ハート)。」

と生徒の期待をいっそ膨らませてみた。




生徒たちの、生徒たちによる、生徒たちの為のプロジェクトになりますように。





2011年10月11日火曜日

働き者のジョセフ君

     ジョセフ君(11歳)

ニワトリグループのメンバーの一人。

将来はミュージシャンになりたい!との野望をもつ。




この彼が非常に働き者なのです。

毎日朝は6時半にニワトリ小屋を訪れ、ドアを開けえさをやる。


毎日進んでニワトリ小屋の掃除もしてくれています。

家の台所から少しずつトウモロコシやお米や稗をくすねては、

こっそりニワトリにやってくれています。


そんな彼の家にお邪魔してみると、

14人が住む大家族。

お父さんは去年交通事故で亡くなり、お母さんは出稼ぎに出ており、

現在は祖父、祖母、伯父、従兄たちと一緒に暮らしている。


おじいちゃんは元オカンジャ小学校の先生をしており、

約11年前に退職。

日本のような恩給制度はなく、定年退職後は厳しい生活を強いられていると語ってくれた。

おばあちゃんがお米を売って稼ぐわずかな収入と、

教会からの支援で何とか暮らしているとの事。


病気になれば、マーケットで安く売っている薬を買っては気休めに飲んでいる。

元教師とあって、きれいな英語でゆっくりと現在の生活を教えてくれた。

その言葉一つ一つが心にずっしり響く。



ジョセフ君が寝床を見せてくれた。↓


私:「あれ?ここキッチンでしょ??」

ジョセフ君:「そうだよ。でもここで寝てるの!」

はい、ここが台所兼寝床だそうです。

土とトタン屋根でできた、約3畳ほどのスペースに、

5人で雑魚寝しているとのこと。

もちろんベッドやマットレスはなく、敷いているのはコレ↓
日本で言う、日よけに使う葦みたいなもの。

+ペラペラの毛布2枚のみ。

私:「ここちゃんと寝れる?」

ジョセフ君:「もちろんだよ!何で??快適だよ!」

と笑顔で即答。

どんなとこでも、そこがベストと思って暮らせばそうなるみたい。

本当、たくましいです!


お礼を言って学校に戻る際、ジョセフ君の右手にはウガリ(トウモロコシを蒸して固めたもの)が。

ニワトリのために持っていくのだという。

自分の昼食から、こっそり袋に入れていました。


学校に戻ってニワトリ小屋に彼が入った瞬間、一目散に駆け寄って来たニワトリさんたち。

彼が持ってきたウガリを、一瞬で食べつくしてしまいました。

ただ、今日は大事な試験日。

えさをやり終えると、「やべえやべえ!」

と言いながら、一目散に教室に走って行きました。


テストちゃんとできたかな??









2011年10月4日火曜日

わんぱくboysと畑

今日は大きく成長したスクマウィキの苗を、広い大地へ植え替えです。


ワンパクboys6年生のみんなが手伝ってくれました。





本日不在の校長先生に代わって生徒たちを仕切るは、ジョージ先生(独身)

はしゃぐ子供たちに次々と指示を飛ばします。










初めての畑作業に生徒たちみんな大興奮




そして私も畑へ。




小さな苗が、



広い広い大地へとうつされました。



水もたっぷりあげて、大きく育ちますように。



はい、みんなお疲れ様。

記念に1枚。



「って、おいっ!苗ふんでるんじゃん!!おまえら~~~。」

ワンパクすぎる生徒たちとの農作業、本当に楽しいです。


彼らのように元気に大きくなーれー。




2011年10月3日月曜日

大きくなりました

1週間の遅い夏休みをもらっていたため、本日久々にオカンジャ小学校を訪問。


校舎裏に植えたスクマウィキ、ぐんぐん大きく成長していました。




アフリカのまぶしすぎる程の日差しを浴びて、こんなにも大きくなりました。


明日、いよいよ大きな畑に苗を移していきます。




こちらはニャンド川沿いの畑。

トマトの苗床です。



おっとー、ことらもかわいい芽が出ておりますねー。





 たまたま畑を見に行くと、オカンジャの元卒業生”オピヨ君”が水をやってくれていました。

「安心して!僕が畑をちゃんと面倒見るからね!」

とたのもしい一言。ありがとうオピヨ君。



こちらは羊のレイコちゃん。(※私の母の名前)

実際のレイコちゃんはもう子供は産みませんが、こちらのレイコちゃん出産日は近そうです!



商品にはならない、潰れたトマトをつつくニワトリさんたち。





 ニワトリのえさ代が非常に高くつく為、校長先生と話し合った結果、
生徒の家から余った食事の残りを持ってきてもらうよう、呼びかけをしたのだ。



ウガリ(ケニアの主食)やとうもろこし、ヒエやトマト色んな食材が集まりました。


実はケニア人、工夫をする事が苦手。

「お金がない=何もできない」と考え、すぐに諦める。

(お金がないからえさが買えない・・・とか)

その点日本人はない中で、周りにある資源を使っていろんな工夫を凝らす事が出来る。

例えば一つの食材で幾通りもの料理を作る事が出来たり。

日本にいたら思わなかったが、日本人はその点で本当に優れている。

今回のプロジェクトを通して彼らに工夫をする事を伝えたい。

考え方次第で、幾通りもの方法・可能性があるって事を気づいて欲しいなぁ。