ジョセフ君(11歳)
ニワトリグループのメンバーの一人。
将来はミュージシャンになりたい!との野望をもつ。
この彼が非常に働き者なのです。
毎日朝は6時半にニワトリ小屋を訪れ、ドアを開けえさをやる。
毎日進んでニワトリ小屋の掃除もしてくれています。
家の台所から少しずつトウモロコシやお米や稗をくすねては、
こっそりニワトリにやってくれています。
そんな彼の家にお邪魔してみると、
14人が住む大家族。
お父さんは去年交通事故で亡くなり、お母さんは出稼ぎに出ており、
現在は祖父、祖母、伯父、従兄たちと一緒に暮らしている。
おじいちゃんは元オカンジャ小学校の先生をしており、
約11年前に退職。
日本のような恩給制度はなく、定年退職後は厳しい生活を強いられていると語ってくれた。
おばあちゃんがお米を売って稼ぐわずかな収入と、
教会からの支援で何とか暮らしているとの事。
病気になれば、マーケットで安く売っている薬を買っては気休めに飲んでいる。
元教師とあって、きれいな英語でゆっくりと現在の生活を教えてくれた。
その言葉一つ一つが心にずっしり響く。
ジョセフ君が寝床を見せてくれた。↓
私:「あれ?ここキッチンでしょ??」
ジョセフ君:「そうだよ。でもここで寝てるの!」
はい、ここが台所兼寝床だそうです。
土とトタン屋根でできた、約3畳ほどのスペースに、
5人で雑魚寝しているとのこと。
もちろんベッドやマットレスはなく、敷いているのはコレ↓
日本で言う、日よけに使う葦みたいなもの。
+ペラペラの毛布2枚のみ。
私:「ここちゃんと寝れる?」
ジョセフ君:「もちろんだよ!何で??快適だよ!」
と笑顔で即答。
どんなとこでも、そこがベストと思って暮らせばそうなるみたい。
本当、たくましいです!
お礼を言って学校に戻る際、ジョセフ君の右手にはウガリ(トウモロコシを蒸して固めたもの)が。
ニワトリのために持っていくのだという。
自分の昼食から、こっそり袋に入れていました。
学校に戻ってニワトリ小屋に彼が入った瞬間、一目散に駆け寄って来たニワトリさんたち。
彼が持ってきたウガリを、一瞬で食べつくしてしまいました。
ただ、今日は大事な試験日。
えさをやり終えると、「やべえやべえ!」
と言いながら、一目散に教室に走って行きました。
テストちゃんとできたかな??
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