2011年10月11日火曜日

働き者のジョセフ君

     ジョセフ君(11歳)

ニワトリグループのメンバーの一人。

将来はミュージシャンになりたい!との野望をもつ。




この彼が非常に働き者なのです。

毎日朝は6時半にニワトリ小屋を訪れ、ドアを開けえさをやる。


毎日進んでニワトリ小屋の掃除もしてくれています。

家の台所から少しずつトウモロコシやお米や稗をくすねては、

こっそりニワトリにやってくれています。


そんな彼の家にお邪魔してみると、

14人が住む大家族。

お父さんは去年交通事故で亡くなり、お母さんは出稼ぎに出ており、

現在は祖父、祖母、伯父、従兄たちと一緒に暮らしている。


おじいちゃんは元オカンジャ小学校の先生をしており、

約11年前に退職。

日本のような恩給制度はなく、定年退職後は厳しい生活を強いられていると語ってくれた。

おばあちゃんがお米を売って稼ぐわずかな収入と、

教会からの支援で何とか暮らしているとの事。


病気になれば、マーケットで安く売っている薬を買っては気休めに飲んでいる。

元教師とあって、きれいな英語でゆっくりと現在の生活を教えてくれた。

その言葉一つ一つが心にずっしり響く。



ジョセフ君が寝床を見せてくれた。↓


私:「あれ?ここキッチンでしょ??」

ジョセフ君:「そうだよ。でもここで寝てるの!」

はい、ここが台所兼寝床だそうです。

土とトタン屋根でできた、約3畳ほどのスペースに、

5人で雑魚寝しているとのこと。

もちろんベッドやマットレスはなく、敷いているのはコレ↓
日本で言う、日よけに使う葦みたいなもの。

+ペラペラの毛布2枚のみ。

私:「ここちゃんと寝れる?」

ジョセフ君:「もちろんだよ!何で??快適だよ!」

と笑顔で即答。

どんなとこでも、そこがベストと思って暮らせばそうなるみたい。

本当、たくましいです!


お礼を言って学校に戻る際、ジョセフ君の右手にはウガリ(トウモロコシを蒸して固めたもの)が。

ニワトリのために持っていくのだという。

自分の昼食から、こっそり袋に入れていました。


学校に戻ってニワトリ小屋に彼が入った瞬間、一目散に駆け寄って来たニワトリさんたち。

彼が持ってきたウガリを、一瞬で食べつくしてしまいました。

ただ、今日は大事な試験日。

えさをやり終えると、「やべえやべえ!」

と言いながら、一目散に教室に走って行きました。


テストちゃんとできたかな??









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