2011年9月15日木曜日

地域住民と共に

1学期ごとに1度、生徒の両親と学校運営委員会が集まり会議が開かれる。

今回はこの場でプロジェクトの概要と、両親たちからの理解と協力を得られるよう、

私も参加させてもらう事になった。


ここはアフリカ。

予定時間より2時間オーバーしようやく始まる。
(2年近くアフリカにいる私、もちろん許容範囲。帰る頃には、仏のような心になれるでしょうか)



ニワトリ・羊小屋、畑を見せてプロジェクトを説明する校長先生。

いつも陽気ですが、今日はスーツでバッチリ決めております。






今回の会議では日本で3月に遭った震災のとこ、それにも関わらず多くの方がプロジェクトに賛同

し募金を募って頂いた事。決して容易に集まったお金ではない事を伝えました。

そして多くの人によって支えられている事。

今度は私たちが一丸となって、プロジェクトを支えていく事。


皆さん「うんうん」と頷きながら、真剣に聞いてくれていました。



前日、オバマ大統領やキング牧師などの名演説を読んでその気になっていた私ですが、

聴衆を魅了するような演説は難しい・・・。(あたりまえか)







すると、「オレん家の畑、収穫できたら一部を学校に寄付するよ!」

「余った野菜のくずをニワトリのえさに提供するわ。」

と言って下さる熱~い人たち。思わずじーんとしてしまいました。


多くのこうした熱い心意気と共に、このプロジェクトは支えられていくんだと実感。

この思いが実を結びますように。





2011年9月12日月曜日

ニワトリたちの危機

朝ニワトリ小屋に来てみると、生徒が一目散に駆け寄ってきました。

「ユミ、ニワトリが1羽死んじゃったよ!」

「え・・・・!??」

小屋の中に入ると、木の上で硬くなって横たわっているニワトリを発見。



病気による突然死のようです。

すぐに農業省から家畜担当官のジョアシュに電話して来てもらう。

経口感染するため、ほおっておけばたちまち他のニワトリにも感染し死んでしまう恐れがある為、

町で抗生剤・栄養剤や治療薬を買って全てのニワトリを治療することに。


飲み薬を作る様子。






抗生剤と栄養剤を溶いたものを3日間、水のみ容器に入れ与えます。



本日よりストライキが終わり、無事学校が始まったオカンジャ小学校。


ニワトリ小屋の周囲は、多くのギャラリーで埋め尽くされています。


木の上からの見学者も



お次は1羽ずつ注射を打っていきます




みんなも心配そうに見守ります。


30分後、全てのニワトリの治療が終了。

早くも大きな問題に直面したニワトリ飼育ですが、これでひとまず様子を見ることになりました。

元気になってくれるといいのですが。

少々心配ですが無事を祈り見守る事にします。




2011年9月11日日曜日

発芽


4日前に作った苗床から、早くも小さな芽が出ました。




ここで約1ヵ月大きくなるのを待ちます。

早くも緑色の青々した葉っぱに育つのが、今から楽しみです。

2011年9月10日土曜日

近所の人気者


家の近所のかわいい悪ガキ子供たちです。





いつの間にか家の中にいて、遊びに誘ってくる彼ら。

もうすぐ三十路も近いのですが、常に同年代の友達(orそれ以下?)扱いです。

そんな彼らの元にオカンジャに新しく来た、ニワトリや羊の情報が入らないわけがなく、

最近は私が学校に行くのを常に見張っており、後をゾロゾロとついて来る。

せっかくなので荷物運びをさせたりしています。

苗木を運ぶ子供







ニワトリ小屋を見つけ早速中に入った子供たち。
大量のニワトリに大興奮!
逃げ回るニワトリたち・・・・



ニワトリと2ショット



「Hi my baby~」


捕獲


?????!


じゃーーん

人間とニワトリの叫び声が重なり、けたたましい声が校内中に響き渡る。

すまん、にわとりさん・・・。


「はいはい、羊を小屋に戻す時間だから外に出て!」


そう言うと、一目散に羊めがけてダッシュ!
お、いい感じで小屋に向かっています!



その調子、小屋は目前だよー。



あれ、あれあれあれあれ・・・



あーあ、失敗。
小屋を大きくそれて、校舎の奥へ走っていってしまいました。



再挑戦。
お、いいねいいねー。



はい、お見事~。成功です。

子供たちを恐れて、小屋に避難していった・・・という方が適切か。


その後も興奮さめあらず、自由に遊ぶ子供たち。



ん?猿は飼ってないはずだけど・・・・



わ、3匹もいるー


うわ、もっといたーーー





この猿は空も飛べるようです。



幸か不幸か、いつの間にか近所の間でも人気者になりつつオカンジャのニワトリと羊たちです。










2011年9月7日水曜日

苗床作り


昨日ハエまみれになって準備した魚の内臓は、ものの5分で間食。
みなさん内臓がお好きなようです。
もうちょっと味わって食べませんか・・・?


最近の激しい雨によりなかなか始められなかった畑づくり。
本日よりようやく苗床作りが開始。


再び農業省より招いたヘンリーさん。
熱い指導をうけます。


土を均した後タネを植える為、50cm幅の棒を用いて等間隔の線を引いていきます。




「これこれ、まっすぐ引きなさい。」




まく種は「スクマウィキ」と呼ばれるケールの一種。
ケニアでは最も有名な野菜で、主食のウガリと一緒によく食べられています。


どこにでも落ちているソーダのキャップ1杯に対して、砂を5杯混ぜていきます。




引いた線に沿ってタネを蒔き、



線が分かるように木の棒で目印を作ります。



タネをまいたら土をかぶせていきます。


優しく優しく


手を洗うように水をかけたら



最後に干し草をかけます


保温目的ととタネが流れるのを防ぎます


はい苗床完成!
育つまで約1ヵ月待ちましょう。




お次はニワトリ小屋に止まり木を作る事に。


適当に木を打ちつけてる感じですが、


ちゃんと気に入っていただけてます。


昼食後、生徒たちを連れて町へ。
えさ入れと水のみ容器を買いに、町の工場へ。
彼にえさ入れと水のみ容器の作成をお願いする事に。



アルミ職人のこのお兄さん。
あらゆるものをアルミで作っております。



ケニアの家庭でおなじみのケロシンランプや、



魚を揚げるのにはかかせない、穴あきおたまや



お鍋に、



トランクまで・・・・

すばらしいです。



それにしてもお兄さん、
いい筋肉してますね~。



自慢の腕力で、硬い針金も何のその!
あっという間に形を変えていきます。



筋肉に惚れ惚れしている間もなく、あっという間に完成。
ニワトリたちにも好評です。


日も暮れかけて、生徒たちと家路をいそぐ途中、
一角の建物から男たちの異様な声が・・・。

まるで後ろからナイフで刺された時のうめき声のような不気味な声・・・。

恐る恐る近づいてみると、
そこは空手道場でした。


しかもかなり本気。
張り詰めた空気の中、少し間違った日本語の掛け声で気合をいれながら、
真剣に試合しています。

よく見てみると、昼間のアルミ職人のお兄さんが戦っていました。
どーりであの筋肉なわけか。

最後は「センセイ、アリガトーゴゼーメッス!」
で終了。

本日も無事終了。
アリガトーゴゼーメッス。