2011年7月25日月曜日

ベラちゃんの夢

ベラちゃんはオカンジャ小学校の5年生13歳。

学校から歩いて15分の場所に、ベラちゃんとおばあちゃんが暮らしている家がある。


家の中に入ると、リビングのソファーでおばあちゃんが横たわっていました。

                

尋ねてみると、2年前から体が思うように動かず、微熱や頭痛を繰り返しているとのこと。 

「病院では何て言われたの?」


とおばあちゃんの体調を訪ねると、

「病院には行ったけど、検査や薬代の600ksh(約600円)が払えなくて帰ってきた。薬は貰えなかった。」

と話してくれた。毎日3食の食事もままならない生活では、医療費を払う事はとても困難な事。

病気にならないように、健康に生きる事がどれだけ大切か、ここケニアでは思い知らされる。


2002年に病気でお父さんが亡くなり、その4年後お母さんが亡くなった。

お母さんが亡くなった時、ベラちゃんはまだ8歳の時だった。

周りに看病する親戚もおらずベラちゃんがお母さんを看とった。

母親の看病をしていた為、小学校には2年遅れて入学したそうだ。


おばあちゃんが病気になってからは、ベラちゃんが家事全てを担っている。

おばあちゃんが育てていた主食のトウモロコシ畑は、収穫を待たずに枯れてしまっていた。

現在ベラちゃんはおばあちゃんの世話をしながら、家事と勉強をこなしている。

朝はチャイ(ミルクティー)、昼は食べたり食べなかったり。夜はウガリ(トウモロコシの粉を蒸したもの)

と野菜の葉っぱを食べる食生活。成長期の子供にとって、決して十分とはいえない食生。


まだ13歳の女の子にとって、毎日は決して楽な生活ではない。

それでもベラちゃんはとっても前向きに、自分の将来の夢を私に語ってくれた。



 

「 本当に不可能な事ってないと思うよ。

一生懸命努力したらね、必ず夢はかなうと思う。

私は将来裁判所で働いて、困っている人たちを救いたい。

神様は必ず私たちを見ていてくれているから。

その時まで頑張って勉強して夢をかなえたい。」

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