「わたくし達、こういう者でございます。
作った釜戸は200個以上、釜戸作りの事ならわたくし達にお任せ下さい。」
ん?
"Professional Rocket Stove Builder"
(プロフェッショナルロケットストーブ型釜戸作り屋)
何だそれ。
カッコイイようで、そうでないような・・・。
「そのお顔、まだ信じてらっしゃらないご様子ですね。
こちらがトレーニング終了した証明書でございます。」
ドイツ援助団体の支援を受け、
数週間ではありますがどうやらちゃんとトレーニングを受けた、プロの釜戸作り屋のようです。
「では、時間もありませんので早速始めさせて頂きます。」
そう言うと、着々と下準備をし作業に取り掛かる”釜戸ビルダー”
「ちょっとちょっとコレ、適当に並べすぎなんじゃないの~?」
「何をおっしゃいますか!
これは計算に計算を重ね生み出された配置なのでございます。
こちらが作り方説明書でございます。」
そう言って見せてくれた説明書には、
よく分からない数字表記が・・・。
「あ、余計な口出ししてすんまへんでした。」
着々と作業は進んでいきます。
8時間後。
釜戸ビルダーにより、1日で釜戸完成。
お鍋を入れたらこんな感じ。
西日が窓から注いでいたせいもあってか、
私には釜戸が光り輝いて見えました。
「作業完了でございます。」
「他にもこのようなタイプの釜戸を取りそろえております。
必要ならばいつでも飛んでまいりますので、お申し付け下さい。」
そう言うと、西日に向かって颯爽と帰って行ったのでありました。
ケニアでは電気・ガスの普及率がまだ低く、
未だに70%以上の家庭が薪や木炭で調理を行っています。
多くの家庭が大きな3つ石を置き、その間で薪を燃やすという方法。
ただこの3つ石を使う方法、
とても火の効率が悪く多くの燃料(薪、木炭)を必要とします。
燃料が多く必要となる為、硬い食材の調理を避けるようになったり、
1日1食で済ましたりする結果となる事もあります。
また薪拾いには多くの時間と労力を要します。
そういった事から、
こういった効率的釜戸作りの支援を行う動きがあります。
協力隊員の中でも村に入り、釜戸作りの支援を行った隊員もいます。
(もちろん、エコを考えるとガスなどがいいんでしょうが)
世界には、その国の状況&需要に応じて、
色んなお仕事があるもんですね。
この釜戸、2週間後より使用できるようになるようです。
給食開始ももうすぐ!かな?!
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