2012年1月25日水曜日

俺たちの名は「釜戸ビルダー」


「わたくし達、こういう者でございます。

作った釜戸は200個以上、釜戸作りの事ならわたくし達にお任せ下さい。」




ん?

"Professional Rocket Stove Builder"
(プロフェッショナルロケットストーブ型釜戸作り屋)

何だそれ。

カッコイイようで、そうでないような・・・。


「そのお顔、まだ信じてらっしゃらないご様子ですね。

こちらがトレーニング終了した証明書でございます。」

ドイツ援助団体の支援を受け、

数週間ではありますがどうやらちゃんとトレーニングを受けた、プロの釜戸作り屋のようです。


「では、時間もありませんので早速始めさせて頂きます。」




そう言うと、着々と下準備をし作業に取り掛かる”釜戸ビルダー”








「ちょっとちょっとコレ、適当に並べすぎなんじゃないの~?」




「何をおっしゃいますか!

これは計算に計算を重ね生み出された配置なのでございます。

こちらが作り方説明書でございます。」


そう言って見せてくれた説明書には、

よく分からない数字表記が・・・。

「あ、余計な口出ししてすんまへんでした。」




着々と作業は進んでいきます。



8時間後。

釜戸ビルダーにより、1日で釜戸完成。



お鍋を入れたらこんな感じ。

西日が窓から注いでいたせいもあってか、

私には釜戸が光り輝いて見えました。



「作業完了でございます。」





「他にもこのようなタイプの釜戸を取りそろえております。

必要ならばいつでも飛んでまいりますので、お申し付け下さい。」


そう言うと、西日に向かって颯爽と帰って行ったのでありました。




ケニアでは電気・ガスの普及率がまだ低く、

未だに70%以上の家庭が薪や木炭で調理を行っています。

多くの家庭が大きな3つ石を置き、その間で薪を燃やすという方法。


ただこの3つ石を使う方法、

とても火の効率が悪く多くの燃料(薪、木炭)を必要とします。

燃料が多く必要となる為、硬い食材の調理を避けるようになったり、

1日1食で済ましたりする結果となる事もあります。

また薪拾いには多くの時間と労力を要します。


そういった事から、

こういった効率的釜戸作りの支援を行う動きがあります。

協力隊員の中でも村に入り、釜戸作りの支援を行った隊員もいます。

(もちろん、エコを考えるとガスなどがいいんでしょうが)


世界には、その国の状況&需要に応じて、

色んなお仕事があるもんですね。


この釜戸、2週間後より使用できるようになるようです。

給食開始ももうすぐ!かな?!




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